ノミについてID:1148556651-

高温多湿のこれからの季節、ノミが異常に増えてきます。人が見つけやすい親ノミはノミの一生の5%、あとの95%は卵・幼虫・さなぎ、といった子供の時期で、人の目では確認するのが難しい状態で生活しています。犬・猫に寄生した親ノミは吸血し一日で20〜50個の卵を産みます。そして50日間以上も生きることができるのです。その間、犬、猫は非常な痒みに悩まされ続けることになります。痒みのストレスだけではありません。たくさん寄生されると子犬・子猫では貧血もおきます。またノミに咬まれた場所を掻きむしって化膿することもあります。でも一番多いのがノミアレルギー性皮膚炎です。背中の毛が抜け湿疹が出来、可哀相な姿になります。特にアトピーの動物がノミ寄生を受けると症状がより酷くなりますので注意が必要です。またノミが寄生すると条虫という寄生虫が便に出てくることがあります。うんこの表面を5ミリぐらいの白い虫が動いていたらそれです。またノミが媒介する病気に猫ヘモバルトネラ症がありますが、ヘモバルトネラフェリスという菌が赤血球に付き猫に貧血を起こします。さてさて被害は犬・猫だけではありません。人間もノミに咬まれると激しい痒みが起こり、ひどい場合はアレルギーになって水ぶくれのような状態になってしまうこともあるようです。また条虫も感染したノミが偶然に人の口に入ってしまうことで人にも寄生します。その他、人に被害をもたらすケースとして猫ひっかき病があります。この病気はノミが猫から猫へ媒介します。猫には症状は出ませんが、これに感染した猫に人間が引っ掻かれたり咬まれたりすると、リンパ節が腫れて発熱や頭痛を起こしてしまいます。ノミは犬や猫だけの問題ではないのです。定期的に獣医師専用のノミ駆除剤を使って予防をしましょう。

— posted by shimoe-s at 08:30 pm  

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