呼吸困難で来院する動物は多いですが、そのほとんどは心臓、肺、気管支、咽喉頭に問題がある場合がほとんどです。今回、基礎原因は別ですが舌の動きに問題が起こり呼吸困難を起こしたワンちゃんを紹介します。14歳のシーズー、喉が腫れ 物を飲み込む、息を吸い込むことが困難で苦しそうで来院。検査の結果、唾液腺癌が大きくなり咽喉頭を圧迫し舌の動きが難しくなっていました。もう1例は今年2例目のマムシ咬傷例。不幸にも舌を咬まれたダックスです。舌は基部まで硬く腫れ変色し麻痺しています。このように舌の動きが悪くても喉頭に影響を与え呼吸困難は起こります。2例とも治療により好転しています。
喉の部分、外からでも判るように腫れている
画面左側の咽喉部、腫れて硬くなっています。
手術後、腫れは引き舌の動きも良好。
マムシによる舌咬傷。変色し硬くなっています。
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