捨て猫ID:1154494800-

皆さんこんにちは、動物看護士の高橋美穂です。皆さんは捨て猫に遭遇したことはありますか?ある日の出来事です。病院の前に段ボールが置いてあり2匹の子猫が入っていました。誰も探しに来られなかったので忘れられていたのではなく捨てられていたのです。『病院に連れて行けば何とかしてくれる』と考えてのことだと思いますが、私達がどんなに努力してもこの仔たちの里親をすべて見つけてあげることは困難です。人と動物が共に暮らすには望まない妊娠を防ぐために避妊、去勢手術は許されることだと思います。早いうちに(生後5カ月位から)手術をすることで、メスは子宮・卵巣の病気、乳腺腫瘍、オスは精巣・前立腺の病気の予防、喧嘩の予防になります。また発情時のストレスから解放してあげることができ性格も穏やかになる傾向があります。手術に不安を持たれる方もおありかと思いますが、麻酔をかける前に全身チェック、血液検査、心電図などを出来るだけして安全に手術が行えるようスタッフ一同心がけています。もちろん手術中も点滴、酸素濃度、二酸化炭素濃度、麻酔ガス濃度、心電計を監視しながら獣医師は手術にあたっています。避妊手術後は活動量の低下や発情の時に使われていたエネルギーが少なくなるため太りやすくなる傾向があります。ですから飼い主さんが愛情をもって食事の制限や運動不足にならないようしっかり管理してあげて下さい。今回のこともそうですが、捨てられる動物は少なくありません。飼う以上は責任を持って飼い、望まない妊娠を防ぐ為にも手術されることが大事だと思いました。

【動物の愛護及び管理に関する法律】では、すべての人が『動物は命ある物』であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱うよう基本原則で定めています。院長

— posted by shimoe-s at 02:00 pm  

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