[ カテゴリー » 動物看護士のお話 ]

私の愛犬ナナID:1214209605-

動物看護士の門出です。今回は私の愛犬「ナナ」を紹介したいと思います。ナナは、15歳の柴犬です。若い頃は一緒に遠出したり、山に登ったりなど元気でしたが、15歳と高齢になり、ここ一年位の間に急激に歩き方がトボトボしくなり、外に繋いであげても、ずっと同じ方向を回っています。また、何に対しても反応が少なく、一日中寝てる事が多いです。フードもよく口からこぼしてしまうので、日に2~3回直接手から与えています。皆さんは、犬にも痴呆があることをご存知ですか?鉄が酸化して錆びていく様に、動物の身体の細胞も加齢に伴い酸化して壊されていきます。脳が酸化される事によって、行動異常や認知障害(痴呆)の症状が現れる事があるのです。例えば、「狭い所に入りたがる」「一方向に回る」「無反応」「昼によく寝て夜に行動する」など、いろいろありますが、一番飼い主さんを悩ませるのが『夜鳴き』です。鳴くのを、薬などで無理に抑えてしまうと、症状が余計にひどくなったりする事があるので、一番いいのは、好きなだけ鳴かせてあげることのようですが、隣近所の事を考えると難しいですよね。脳細胞を活性化してくれるようなサプリメントを服用したり、できるだけ昼間に寝させない様にしたり、夜にラジオや電気を点けたりして、不安にさせないようにするなどのアドバイスをしていますが、これをすれば必ずよくなるとは限らないので、皆さん悩まれている様です。ナナも時おり夜鳴きをするので、これから介護が大変になっていくでしょうが、少しでもナナが幸せだと感じてくれるよう、手助けできればと考えています。 また、ナナを通じて実体験を基に、いろいろな飼い主さんにアドバイスしていければいいなと思っています。門出

柴犬・柴犬の雑種が痴呆症になりやすい犬ですが、鳴くことにおいて、関節などが痛くて鳴いたり、分離不安といって、親しい人から離れることで鳴き出す場合もありますから病気の鑑別診断は重要です。痛みの場合は鎮痛剤、分離不安の場合は精神安定剤・抗不安剤などを処方します.院長
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— posted by shimoe-s at 05:26 pm  

捨て猫ID:1154494800-

皆さんこんにちは、動物看護士の高橋美穂です。皆さんは捨て猫に遭遇したことはありますか?ある日の出来事です。病院の前に段ボールが置いてあり2匹の子猫が入っていました。誰も探しに来られなかったので忘れられていたのではなく捨てられていたのです。『病院に連れて行けば何とかしてくれる』と考えてのことだと思いますが、私達がどんなに努力してもこの仔たちの里親をすべて見つけてあげることは困難です。人と動物が共に暮らすには望まない妊娠を防ぐために避妊、去勢手術は許されることだと思います。早いうちに(生後5カ月位から)手術をすることで、メスは子宮・卵巣の病気、乳腺腫瘍、オスは精巣・前立腺の病気の予防、喧嘩の予防になります。また発情時のストレスから解放してあげることができ性格も穏やかになる傾向があります。手術に不安を持たれる方もおありかと思いますが、麻酔をかける前に全身チェック、血液検査、心電図などを出来るだけして安全に手術が行えるようスタッフ一同心がけています。もちろん手術中も点滴、酸素濃度、二酸化炭素濃度、麻酔ガス濃度、心電計を監視しながら獣医師は手術にあたっています。避妊手術後は活動量の低下や発情の時に使われていたエネルギーが少なくなるため太りやすくなる傾向があります。ですから飼い主さんが愛情をもって食事の制限や運動不足にならないようしっかり管理してあげて下さい。今回のこともそうですが、捨てられる動物は少なくありません。飼う以上は責任を持って飼い、望まない妊娠を防ぐ為にも手術されることが大事だと思いました。

【動物の愛護及び管理に関する法律】では、すべての人が『動物は命ある物』であることを認識し、みだりに動物を虐待することのないようにするのみでなく、人間と動物が共に生きていける社会を目指し動物の習性をよく知ったうえで適正に取り扱うよう基本原則で定めています。院長

— posted by shimoe-s at 02:00 pm  

ブラッシングID:1149986772-

皆さん今日は、看護士の門出です。家族の一員であるコンパニオンアニマルにブラッシングをしっかりされていますか?今は、毛が抜ける時期だからしょうがないと、そのままにされていませんか?『ブラッシングするけど毎日はしていない』『なかなか嫌がってさせてくれない』など。犬も猫もそうですが、抜け毛をそのままにしておくと衛生的にも良くないですし、皮膚病の原因になります。そこに痒みがあったりすると、そこを噛んで毛を飲み込んだり、特に猫は、身体を舐めるグルーミング行動をするので、抜け毛が多いと自分で舐め取り、それが原因で胃腸障害を起こすことがあります。飼主さんが手伝って抜け毛を抜いてあげる必要があるのです。嫌がってさせてくれないのであれば、まずブラシを変えてみてはどうでしょう。金属製のブラシを使われているのであれば、あまり痛くないゴムタイプの物もありますし、手袋タイプで撫でてあげるだけで毛が抜ける物もあります。ガムテープで身体をペタペタしてあげるだけでも違います。一回で抜け毛を全部抜いてしまおうと思わず、毎日少しずつ優しくブラッシングしてあげて下さい。

— posted by shimoe-s at 09:46 am  

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