12月, 2012年

胃腸内の異物の行く末

犬猫は身の回りにある色んな物を飲み込む(食べてしまう)ことがあります。目撃などで家族の人が気づけば早く対処出来るのですが…。下記の2例は何ヶ月も経って異常が出た症例です。パグ犬ですが元気食欲無く嘔吐するとのことで来院。小腸に鳥のオモチャが詰まっていました。1年前に無くした玩具だったそうです。次も同じ症状で来院されたダックスフント犬です。小腸より100円硬貨を取り出しました。飲み込んだ日時は不明ですが硬貨の変色と厚さ、重さの減少からだいぶ前のことと思われます。共通点は長期に渡り胃内に存在した為、胃酸の影響で変色、腐食していて元の形状を成していないことです。胃内にあるうちは大きな症状を出さなかったのでしょうが、流れて行き細い小腸に詰まったものですから大変です。何事も無く便と一緒に出てくれれば良かったのですけど。

元の黄色の鳥の玩具とは思えなく変形変色している。

左:元の100円硬貨4.8グラム 右:腸閉塞の原因になった100円硬貨、3.5グラムに減少変色していた。

100円硬貨の色と厚さの比較。右:胃酸による腐食の結果、薄くなっている。因に硬貨の成分である、銅,ニッケルによる中毒症状は認められなかった。

シラミ寄生

『この平成の時代にシラミがいるんですか?と吃驚の声…。』

1ヶ月前より体を痒がる猫の来院です。診ると体のあちこちに脱毛がみられ皮膚が赤くタダレています。

毛にフケの様な卵が付いています。“ハジラミですね” と言ったものですから先の吃驚となった訳です。

ノミとかダニは見る機会があるためか、あまり吃驚されませんがシラミは余程のショックだったようです。

犬猫に寄生するシラミにはイヌシラミ、イヌハジラミ、ネコハジラミがいます。シラミとハジラミは同じ仲間ですが、シラミは血を吸

い、ハジラミはフケ.皮膚分泌物などを食べて生きています。体長1~2ミリの羽の無い昆虫です。種特異性が高く人間には感染しません

ので安心の程。治療で治ります。

ネコハジラミの顕微鏡写真。頭が五角形が特徴です。葉っぱのような形に見えるためハジラミと言うそうですが?

里芋中毒

里芋を生で数個食べ、頻繁に吐きぐったりしたゴールデンリトリバーが来院しました。里芋中毒のようです。煮て食べる場合は問題ないのですが生で食べた場合、結構 消化器障害がひどく現れます。里芋にはシュウ酸カルシウムが沢山含まれていて、皮を剥いたり洗う時、手が痒くなるのはこの結晶の刺激によるものです。また主成分であるデンプンも生で食すると消化出来難く嘔吐下痢を起こします。強い嘔吐が丸一日程続きましたが点滴等の対症療法で翌日には元気を取り戻しました。犬猫には与えてはいけない食物が沢山ありますので御注意を!

点滴中元気になりました。里芋

里芋の葉。

 

 

 

 

 

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