猫の歯肉口内炎

2012-08-24

口が痛くてフードが食べられない…口周囲を触ると痛くて怒る…等々の理由で来院されます。たいてい表題の病態が起きており痛くて怒り充分な診察が出来ない事が多く、麻酔下での精査となります。まずは通常の歯科治療(スケーリング、ポリシング)で口腔内をきれいにします。抗生物質、ステロイド、インターフェロン、ラクトフェリン、eFace-V等のサプリメント,レーザー治療などで内科的治療を試みます。これらの方法で大概は良い方向に向かうのですが、中にはステロイドに頼ってしまい糖尿病などを併発する場合もありますので連用は注意が必要です。この病気の原因はまだ不明な点が多く、複数の要因が関わっているようです。猫カリシウイルス、猫エイズ、猫白血病に感染していてこの病態を表していることもあるのでカリシウイルス、エイズ、白血病の検査はやっておく必要があります。難治性といって薬、注射、レーザーでも痛みが取れない症例も多く、最終的には下の写真のように全顎抜歯といって全部の歯を抜く方法をとります。

麻酔下で口を大きく開けています。赤くなっている所が炎症を起している歯肉です。

全顎抜歯して縫合したところ。歯根が一部でも残るとこの病態は改善しません。肉食動物の抜歯は結構大変です。

Copyright© 2011 下江動物病院 | 福山市新市町 All Rights Reserved.