永久気管切開術

2012-04-30

“呼吸をするのが辛そう”と初老のダックスが来院したのが半年前。検査の結果喉頭麻痺が原因と判明。これは気管の出入り口が開かなくなる呼吸困難な病気です。『片側披裂軟骨側方化術』という手術を施し呼吸も楽になり平穏な日々を過ごしていたのですが…。再び呼吸困難で駆け込まれました。喉頭の披裂軟骨は硬くなり開くことも困難な状態です。緊急避難処置として気管切開で凌ぎましたが、喉頭部の再度の手術は困難と判断。相談の結果、管理に手間がかかるが呼吸が楽になる永久気管切開術を施すことになりました。喉の下の気管に窓を開けて此所から呼吸をする方法です。最初の2週間は痰の拭き取り、吸引等で目を離す事は中々出来ませんでしたが、1ヶ月も過ぎる頃には家族の人も管理に慣れ再び呼吸が楽な平穏な生活になってまいりました。今日は喉の開口部の毛刈りと経過報告に来られました。この喉頭麻痺の原因は色々ありますが、リトリバーなど大型犬に多くみられます。このダックスの場合は免疫介在性かと考えていますが、再度手術しなければならないこのような難治性の病気もあることは知っておいて頂きたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外出時など気管開口窓に異物が入らぬよう首のプロテクターを装着します。

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