犬の飼い主検定ID:1216987378-

特定非営利活動法人・動物愛護社会化推進協会から次の案内がありました。【当協会では、一般の飼い主を対象とした、生態や行動、法律や規則、マナーなど犬に関する基本的な知識を問う「犬の飼い主検定」を主催しており、本年3月の第一回試験では全国6都市で1900名の方に受験していただきました。そしてこの度、前回に引き続き「第二回犬の飼い主検定」を平成20年9月〜11月に開催させていただく運びになりました。この検定試験は、犬の健康やしつけに関する知識を向上させ、マナーを守った良い飼い主が増えることを目的としており、環境省が推進している動物愛護と適正飼養の活動にも協力しています】との事です。犬の飼い主、特に最近子犬を飼い始めた方などは、この検定試験を通して犬を飼うための正しい知識を習得して優良飼い主になっていただければと思います。パンフレット・受験案内が必要な方は受付で申し出下さい。しかし、このところ30度を超える猛暑が続いております。朝晩庭木に水をやるのですが、周りはアスファルトで囲まれているため、ハナミズキ・ヤマボウシ・サンシュの樹木は水が足りないと悲鳴をあげています。動物たちも熱射病や暑さに関連する病気で来院が多くみられます。植物も動物も水は充分に与え暑さ対策を忘れずにこの時期を乗り越えましょう。

— posted by shimoe-s at 09:02 pm  

私の愛犬ナナID:1214209605-

動物看護士の門出です。今回は私の愛犬「ナナ」を紹介したいと思います。ナナは、15歳の柴犬です。若い頃は一緒に遠出したり、山に登ったりなど元気でしたが、15歳と高齢になり、ここ一年位の間に急激に歩き方がトボトボしくなり、外に繋いであげても、ずっと同じ方向を回っています。また、何に対しても反応が少なく、一日中寝てる事が多いです。フードもよく口からこぼしてしまうので、日に2~3回直接手から与えています。皆さんは、犬にも痴呆があることをご存知ですか?鉄が酸化して錆びていく様に、動物の身体の細胞も加齢に伴い酸化して壊されていきます。脳が酸化される事によって、行動異常や認知障害(痴呆)の症状が現れる事があるのです。例えば、「狭い所に入りたがる」「一方向に回る」「無反応」「昼によく寝て夜に行動する」など、いろいろありますが、一番飼い主さんを悩ませるのが『夜鳴き』です。鳴くのを、薬などで無理に抑えてしまうと、症状が余計にひどくなったりする事があるので、一番いいのは、好きなだけ鳴かせてあげることのようですが、隣近所の事を考えると難しいですよね。脳細胞を活性化してくれるようなサプリメントを服用したり、できるだけ昼間に寝させない様にしたり、夜にラジオや電気を点けたりして、不安にさせないようにするなどのアドバイスをしていますが、これをすれば必ずよくなるとは限らないので、皆さん悩まれている様です。ナナも時おり夜鳴きをするので、これから介護が大変になっていくでしょうが、少しでもナナが幸せだと感じてくれるよう、手助けできればと考えています。 また、ナナを通じて実体験を基に、いろいろな飼い主さんにアドバイスしていければいいなと思っています。門出

柴犬・柴犬の雑種が痴呆症になりやすい犬ですが、鳴くことにおいて、関節などが痛くて鳴いたり、分離不安といって、親しい人から離れることで鳴き出す場合もありますから病気の鑑別診断は重要です。痛みの場合は鎮痛剤、分離不安の場合は精神安定剤・抗不安剤などを処方します.院長
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— posted by shimoe-s at 05:26 pm  

モグラID:1213166846-

知人が田植えの準備中、溺れかけたモグラを保護したと連れて来ました。生きているモグラを見るのは久しぶりです。水槽に土を入れ、ミミズを与えると、まるで“うどんをすするように”おいしそうに食べます。モグラは自分の体重ぐらいの餌(ミミズ、昆虫など)を食べるそうですから、ミミズ探しが大変です。後肢で体を一生懸命掻いています、ビロードの様な毛を掻き分けて見ると小さなダニがウジャウジャ。検便すると線虫の卵も沢山見られます。やはりペットと違って野生動物は寄生虫を多くもっていることがあり、衛生面でもペットとして飼われない方が得策だと考えます。生態を観察したら元の場所に戻してやります。動物病院を開業してますと色々な動物が持ち込まれますが、仕事としてでは無く動物を診る(見る)のは楽しいものです。当院の看護士諸君は休憩時間になると、せっせっとミミズ探しに勤しんでいます。
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— posted by shimoe-s at 03:47 pm  

鍾乳石ID:1209815845-

このところ、予防関係・難病が多く病院に籠もり状態だった為、ストレス発散、緑を求めて地元の中国自然歩道を散策してきました。標高400mの福山市加茂町芋原に車を止め、車一台やっと通れる山道を山野町を目指し歩きます。山中の道の為、車はまったく通りません。小鳥のさえずりと新緑が体を活性化してくれます。所々に廃屋があり荒れた畑も目にします。急に開けた集落にはトタン葺きの石垣の家、庭には鯉のぼり、デコボコの電柱には昔懐かしの古看板、なぜかホッとする光景です。私の実家も中学生までは茅葺きの家でした。当時は恥ずかしい思いが強く早く建て替えてくれと親に文句を言ってたのが思い起こされます。今は逆にこのような所でのスローライフが送れたら・・と思いながらタイムスリップしたような長閑な里山を歩きます。8k程歩いたでしょうか、岩屋権現と書いてある木の道標を見つけました。妙にこの名前に誘われ急な坂道を登ってみますと巨岩の洞窟。祠の奥には何と鍾乳石が天井から垂れています。地元に住みながらこの福山市に鍾乳洞?があるとは嬉しい発見です。下からは石筍(せきじゅん)も成長しています。考えてみればこの中国地方にはカルスト地形が多くみられ、帝釈峡には白雲洞、井倉峡には井倉洞があるように、この山野峡にも鍾乳洞があっても不思議ではないなと一人納得しカメラにおさめてみました。下の写真がそれです。そんなこんなで久々の長距離歩行に一汗かきましたが、山に入るのがやはり私流のストレス改善のようです。スローライフが送れる日々を目標に明日からの仕事にまた頑張りましょう。
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— posted by shimoe-s at 08:57 pm  

ハエウジ症ID:1208781073-

今年も早々ハエウジ症の犬が搬送されてきました。ハエウジ症とは壊死した皮膚、下痢や尿漏れで汚れた陰部周囲にハエの幼虫が寄生し、壊死組織を食い荒らす酷い状態のことをいいます。来院した犬は老齢の為、衰弱して立つことも出来ず、床ずれ(褥瘡)があり、肛門周囲は糞尿で汚れています。長毛のため皮膚の状態が判らなかったのでしょう。バリカンで毛を刈っていくとウジが無数に縦に皮膚にくいこんで動めいています。何十例と診てきましたがゾクッとする瞬間です。ピンセットで一匹ずつ取り出していくわけですが、食事中を邪魔されたウジは逃げまどい、さらに皮膚の奥深く潜っていきます。格闘の末、ほぼ取り終えた後、残存のウジを駆除するため周囲に駆虫剤を滴下し治療完了です。もちろんこのようになった基礎疾患は治療していきます。通常数日もすると皮膚の状態はよくなり動物も痛みから解放されるためか食欲も出てきて健康を取り戻すことが多いのですが、今回の症例は基礎疾患が難治性のようです。ウジで関連があるのがマゴットセラピーです。マゴットセラピーとは治癒しにくい壊死組織に対し無菌のヒロズキンバエの幼虫(ウジ)を用いて治癒を促す治療法をいいます。簡単に言えばウジに壊死した組織を食べさせて健康な組織を早く取り戻させることです。ヒトでの報告では褥瘡に対し従来の治療で壊死組織を半減させるために要した期間が平均4週間であったのに対し、マゴットセラピーを行った平均は1.4週間だったそうです。これを考えると、今回のこの犬のウジを取り去ることはどうだったのでしょう?ハエウジ症と無菌ハエウジを使用した治療を同レベルで語るには無理がありますが、このワンちゃんの場合、汚染された皮膚にウジ寄生のため過敏症を誘発しさらに細胞障害を起こし、痛みに苦しんでた訳ですから取り除く治療が心情的にも良かったものと思いますが、私の頭の中は一瞬マゴットセラピーとしてもう少し壊死組織を食べさせて、それから取り去る方が良いのではという思いが過ぎったのは確かです・・・。ウジの功罪をもっと研究しなければならないとも感じた今日でした。今回のハエウジ症の写真はあまりにもグロテスクで気分を悪くされる方もあるかと思い載せないでおきましょう。

— posted by shimoe-s at 09:31 pm  

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