May 6,2009
結婚式ID:1241610734- カテゴリー » 動物病院ニュース
— posted by shimoe-s at 08:52 pm
血尿ID:1241603805- カテゴリー » 動物病院ニュース
老齢の雌犬(シェットランド.シープドッグ)が血尿が治らないと来院されました。各種検査の結果、膀胱の腫瘍が原因と判明。腫瘍は膀胱全体に及び特に大切な膀胱三角(腎臓で作られた尿が尿管を通って膀胱に入る口、そして尿道へ出る口周囲のことを言います)に増生し尿管が腫大傾向(尿が膀胱内へ入り難い事を意味します)にあるため近い将来、尿が出なくなる恐れ大のため避難手術を行うことになりました。病理検査の結果は移行上皮癌と診断され、尿の流れを邪魔してた膀胱三角部の腫瘍はレーザーで切除しました(移行上皮癌は悪性腫瘍で完全摘出は困難です)。移行上皮癌はメス犬に発生しやすい素因があります。おそらくこれはオスよりもメスの排尿回数が少なく、膀胱壁と尿中に排泄された発癌物質との接触時間が長いためと思われます。腎臓の機能はまだ大丈夫な為、飼主さんと相談の結果、この癌に一番効果のある抗癌剤を使って癌をコントロールしていくことに決まりました。今回で2回目の抗癌治療継続中ですが大きな副作用も無く、血尿も止り尿の出も順調のため、完治は望めませんけれど癌と共存しながら良い状態が続く治療に専念していきます。
ピンセットの先が腫脹した尿管細径内視鏡(3mm)で術前に膀胱内を精査、バイオプシー済み。
— posted by shimoe-s at 06:56 pm
March 22,2009
胆嚢の病気ID:1237707642- カテゴリー » 動物病院ニュース
最近食欲が無く頻繁に吐くということで13歳のシーズーが来院しました。各種検査の結果、胆嚢粘液嚢腫の破裂に伴う腹膜炎が疑われ、開腹手術となりました。このシーズーは数年前より胆嚢内に胆泥が認められていましたが臨床症状が無く、歳でもあるからと言う理由などで積極的な治療は望まれなく現在に至っていました。この胆泥症は胆嚢の異常として見つかることが多く、脂肪食の摂り過ぎなどが誘因のように思われます。また高脂血症、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症等といった基礎疾患が背後に隠れている場合がありますので注意が必要です。胆泥症だけの場合ほとんど無症状ですが定期的なエコー検査、食事療法などは継続していく必要があるでしょう。今回の場合、機能しなくなった胆嚢を摘出し、胆汁の排出路である胆嚢管から総胆管内の詰まった物質を摘出して手術を終えました。胆汁がうまく流れ出した為、黄疸も消失して今は元気よく食事も完食しています。
ピンセットで摘んでいる所が胆嚢管の入り口です。ここから総胆管に閉塞しているゼリー状の粘液物を取り出します。
摘出した胆嚢を切開した所。中はゼリーの様な粘液物で充満しています。(胆嚢粘液嚢腫)胆嚢粘液嚢腫は胆嚢上皮細胞からの粘液産生亢進が疑われ、胆嚢内の胆泥とはちょっと違います。
— posted by shimoe-s at 04:40 pm
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