大静脈症候群ID:1301222137-

最近めっきり診ることが少なくなった病気に急性フィラリア症があります。とは言っても地方ではこの季節お目にかかる事がある病気ですので知っておいて頂きたいと思います。これはフィラリア虫体が肺動脈から三尖弁付近に移動することにより弁の閉鎖不全が起こり循環障害に伴う多臓器不全を起こすことを大静脈症候群と言っております。今回の症例もフィラリア予防歴の無い8歳のワンちゃんが2~3日前より醤油の様な尿をして元気食欲が無いとのことで来院されました。この時点で犬の表情、呼吸状態、聴診(聴心)でほぼ診断がつくのですが、細かい鑑別診断が必要な場合もあります。処置は状況が許せる限り早急にフィラリアを摘出しなければなりません。フィラリアが摘出され血液循環障害が改善されて多臓器に多大なダメージがなければ早急に回復してきます。でも予防出来る病気ですので是非フィラリア予防(5月~11月もしくは12月まで予防薬服用など)をやってください。念のためにフィラリア予防の前には薬の量を決める為に体重測定と血液検査(フィラリア感染の有無など)を実施します。
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犬の頚静脈(首の血管)よりフィラリア摘出鉗子(フレキシブルアリゲータ鉗子)でフィラリアを心臓より取り出した所。
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— posted by shimoe-s at 07:35 pm  

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