ヘモプラズマ(ヘモバルトネラフェリス)症ID:1283428275-

元気無く沈鬱な子猫(体重600g)が運び込まれました。鼻など皮膚は白く貧血がみてとれます。血液検査の結果PCV 7% BIL 1.7mgの強度の貧血と黄疸です。さらに検査を進めて行くと猫白血病には感染していないがヘモプラズマに感染し貧血を起こしていることが判明してきました。血液型などを調べ直ちに輸血を開始します。ヘモプラズマ症は猫伝染性貧血とも言われヘモバルトネラフェリスの感染によって引き起こされる溶血性貧血なのです。感染経路は今のところ十分に解明されていませんがノミなどの吸血昆虫に刺されることや喧嘩時の咬傷が主な原因とされています。この子猫は輸血、点滴、ヘモバルトネラフェリス駆除剤の効果で元気を取り戻しています。ノミの寄生、蚊の刺傷、喧嘩など外は危険いっぱいです。出来るだけ室内飼いに徹し、可愛い子には月に一回ノミ駆除、フィラリア予防、(首の所へ薬を垂らすことで予防が出来る)。そして白血病.エイズなどの予防ワクチンをして健康で天寿を全うするよう願う思いです。
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いつも写真撮影が下手で見難くて申し訳ありません。淡く丸いのが赤血球でその中にある青い点がヘモプラズマです。
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輸血後元気を取り戻し、点滴を外すのはもうすぐです。

— posted by shimoe-s at 08:51 pm  

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