有毒植物ID:1255955351-

紅葉も鮮やかさを増し、過ごしやすい季節となりました。ヒトも犬も猫も秋は活動的になり食欲もアップしてきます。盗み食い、拾い食いのアクシデントが起こりやすい季節ともいえます。猫は部屋の観葉植物や生け花に興味を示し食べてしまうケースが多々あります。特に胃に不快を感じた時など植物を食べて吐くことを学習してしまいます。猫は完全な肉食動物ですから生の植物は適切に消化出来ず、吐いたり、そのまま便に出たりするのです(多量に食べれば排便障害にもつながります)。野生の肉食動物では捕らえた動物の消化管内の半消化された植物を摂取します。そのためか胃が悪い時ばかりでなく植物を好む猫が多いのも事実です。昨日、広島市で犬猫の腎不全の学術講習会がありました。その中でユリの花弁を5~6枚を食べた猫が腎不全を起こし血液透析治療までしたけど残念ながら死亡した症例が報告されました。生活に潤いを与えてくれる観葉植物ですが、ちょっと気をつけることで大事に至らず済みますので注意して下さい。        誤食.盗食した場合、何をどのくらい食べたか、現物があれば持参し、早い段階で吐かす、内視鏡摘出、胃洗浄など必要となるかも知れません。         有毒植物の身近な例としてシクラメン.ユリ.チューリップ.アマリリス.アスパラガス.アザリア.ミモザ.セリ.ネギ.ニラ.サトイモ属.スズラン.ジンチョウゲ.アサガオ.ヒヤシンス.ポトス.ジギタリス.トリカブト.スイセン.キョウチクトウ等々があります。
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277:320:240:0:0:IMG_1564.JPG:right:1:1::病院玄関のハナミズキ

— posted by shimoe-s at 09:29 pm  

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