腫れ物の細胞検査ID:1244355829-

体の表面など見えるところ、また触ってわかるところに出来た病変(腫瘍、皮膚病など)で、これ放っておいて大丈夫でしょうか、何でしょうか、とよく質問を受けます。一見して診断つくもの、そこの細胞など採って顕微鏡で観察しないと診断できないものがあります。穿刺吸引細胞診といって針を病変に刺して得られた細胞を染色して診断する方法が日常的に行われます。それ程時間がかからず答えは出ますが只、穿刺吸引しても細胞が充分採れず診断が出来ないこともあります。その場合麻酔下で病変を大きく採って診断するようになります。当院で判断出来ない場合、採集した組織はホルマリンに浸けて専門の検査センターに診断依頼しますが、結果は一週間ぐらいかかります。下の写真は猫の舌に出来た腫瘤ですが、一見すると癌など悪性腫瘍を疑いましたが組織病理診断では好酸球性肉芽腫で腫瘍ではありませんでした。もう一つの例は犬のペニスの皮膚に出来た腫瘤ですが組織診断の結果は悪性腫瘍でした。このように見た目だけでは判らない場合もありますので細胞診、あるいは組織診断が必要であることをご理解下さい。

舌の表面奥まで発生した好酸球性肉芽腫
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摘出したところ
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ペニスに発生した腫瘍
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摘出したところ
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— posted by shimoe-s at 03:23 pm  

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