結婚式ID:1241610734-

動物看護士となり6年目の当院の門出さんが此のたび結婚いたしました。動物看護専門学校時代からの交際で今回の目出度い日を迎えました。晴天の新緑が眩しい樹木に囲まれたチャペルでの結婚式、披露宴。美味しい料理、お酒を頂きながら久々にゆったりした時間を過ごしました。このところ動物病院では一年で最も忙しい時期を迎えていたものですから。結婚後も門出さんは引き続いて勤めてくれます。院長として安心しているところです。門出さんと同じように仕事が出来る人を育てるには中々難しいものですから。披露宴の中で小さい頃からの写真履歴がスライドで紹介され、また友人達のスピーチから仕事上では見えない彼女の一面も知り得ることが出来ました。共通して言えることは素直な女性と言うことでしょう。きっと素晴らしい結婚生活を歩んでくれると思います。
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— posted by shimoe-s at 08:52 pm  

 

血尿ID:1241603805-

老齢の雌犬(シェットランド.シープドッグ)が血尿が治らないと来院されました。各種検査の結果、膀胱の腫瘍が原因と判明。腫瘍は膀胱全体に及び特に大切な膀胱三角(腎臓で作られた尿が尿管を通って膀胱に入る口、そして尿道へ出る口周囲のことを言います)に増生し尿管が腫大傾向(尿が膀胱内へ入り難い事を意味します)にあるため近い将来、尿が出なくなる恐れ大のため避難手術を行うことになりました。病理検査の結果は移行上皮癌と診断され、尿の流れを邪魔してた膀胱三角部の腫瘍はレーザーで切除しました(移行上皮癌は悪性腫瘍で完全摘出は困難です)。移行上皮癌はメス犬に発生しやすい素因があります。おそらくこれはオスよりもメスの排尿回数が少なく、膀胱壁と尿中に排泄された発癌物質との接触時間が長いためと思われます。腎臓の機能はまだ大丈夫な為、飼主さんと相談の結果、この癌に一番効果のある抗癌剤を使って癌をコントロールしていくことに決まりました。今回で2回目の抗癌治療継続中ですが大きな副作用も無く、血尿も止り尿の出も順調のため、完治は望めませんけれど癌と共存しながら良い状態が続く治療に専念していきます。

ピンセットの先が腫脹した尿管
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膀胱切開して内面全体に増生した移行上皮癌。
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細径内視鏡(3mm)で術前に膀胱内を精査、バイオプシー済み。

— posted by shimoe-s at 06:56 pm  

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