猫の便秘ID:1282908699-

猫の便秘は様々な原因で起こり、特に年老いた猫で良く遭遇します。仔供の頃、骨の病気に罹ったり、また交通事故で骨盤骨折、脊椎損傷などを起こし後遺症の一つとして便秘をみることも多いですが。私の愛猫チョーも3年前より便秘で困っています。食事療法、薬物療法、浣腸などなど色々やってきました。チョーの場合、途中から家に来たものですから幼少の頃の出来事は推測でしかありませんが、最後腰椎から仙椎に骨折の痕があることから交通事故に合った事があるようです(神経の問題)。また寄生虫が原因で直腸脱を起こしていたものですから直腸.結腸固定術も施しています。このような病歴を抱えているチョーですから便秘になっても至極当然ではある訳ですけど...トイレで一生懸命頑張り、力み過ぎて吐いたりする姿は私とて見てはおれません。最近考案された療法食に下記の写真の製品があります。これをチョーに使っているのですが素晴らしい効果なのです。獣医学的療法から離脱しました。当院を尋ねて来られる同様な症状の猫ちゃんにも処方していますが正しく効果てきめんです。この食事は、消化性が高い原材料を用い、糞便の粘滑性を高めスムーズな排便をサポートするために、水分保持性の高い可溶性繊維とサイリウムを配合することによって猫の便秘に特別に対応した食事療法食なのです。

ただし使用が推奨されない病態等があります。  ●器質的要因(腫瘍.結腸無力症.骨盤骨折による骨変形など)による便秘や慢性の大腸炎などで食事の変更による改善が期待できない場合腸閉塞・狭窄、腸に炎症がある場合はおすすめしません。なので当然ですが獣医師による診察(血液検査、レントゲン検査など)を経てから処方される療法食ということです。すみません、宣伝になったでしょうか。使っている患者さんから今日も喜びの報告があったものですから...。
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チョーです。便が出てスッキリ顔。alt="296.9:600:450:0:0:IMG_2041.JPG:right:1:1::"/>

— posted by shimoe-s at 08:31 pm  

急性アルコール中毒ID:1282539982-

診察時間も終わりかけた頃、横臥状態のコーギーが運ばれて来ました。昼頃、漬け物を作るために用意していた酒粕を茶碗一杯食べたとのことです。ふらふらして転倒で出来た腰の傷、お腹が大きく張り眼は充血し虚ろな顔つき。意識レベルの低下がみてとれます。当初、急性胃拡張、捻転症候群を疑ったのですがレントゲン、エコー検査で否定されました。急性アルコール中毒のようです。内視鏡検査で胃内にまだ沢山の酒粕、ビニール袋があるため直ちに胃洗浄を始めました。酒臭い白い洗浄液が胃ゾンデから流出します。かれこれ1時間ぐらい洗浄を繰り返し透明になったところで終了しましたが室内は酒臭さで充満。ICUに入れ持続点滴をします。翌日もほとんど横臥状態でしたが意識はだいぶハッキリしてきました。しかし水を飲んでは吐く状態の二日酔い現象は続き笑い事では済まされません。3日目になり顔つき、足どりもよくなり食欲も少しずつ出て来ました。4日目でやっと点滴を外す事が出来ました。酒粕には8%のアルコール分があり、酒粕200g食べたとするとビールで言うと420ml飲んだことになるでしょうか。アルコールであるエタノールは胃、小腸の粘膜より吸収され中枢神経を抑制し意識障害から死につながることがあります。大半は肝臓で分解され残りは尿、呼気として排泄されますが、脱水症状が強く現れるため点滴はどうしても必要となります。このコーギーの場合、消化器運動が低下し胃内の酒粕が長く留まり醗酵し症状を進めたものと考えます。生体防御反応で嘔吐、下痢をしてくれればよかったのですが。酒粕などアルコールの置き忘れには呉々も注意してください。
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呼びかけに対して無反応。
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酒粕
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二日目。反応は出て来ましたが振らつきます
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四日目。点滴がとれました

— posted by shimoe-s at 02:06 pm  

麦粒腫ID:1281782331-

瞼(まぶた)にある皮脂線やマイボーム腺の分泌障害に感染を伴い眼瞼が厚く腫れていることを指します。マイボーム腺は透明な油を分泌して涙の乾燥を防ぐ働きをしているところです。炎症が抗生物質や消炎剤の点眼、内服で軽減が見られない時は切開して治療します。眼瞼の内側と外側で内麦粒腫と外麦粒腫と呼び分けます。
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内麦粒腫で小さく切開し練り歯磨き様の分泌物を出しているところです。
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外麦粒腫で同様に切開して出しています。

— posted by shimoe-s at 07:38 pm  

 

瞬膜線脱出(チェリーアイ)ID:1281781495-

瞬膜腺が瞬膜の内側から突出し、見た目がサクランボのように見えるのでチェリーアイと呼ばれます。瞬膜は人では退化している構造物で第三眼瞼とも呼びますが、涙液の30~50%を産生している場所でもありますから犬猫にとっては大事な組織なのです。瞬膜腺を支えている繊維性結合組織が先天的に欠損、未発達のために起こり炎症、肥大を伴います。涙産生の場所でもありますから特別な場合を除き瞬膜腺を切除するのではなく、元の位置に戻して縫合する方法をとります。
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元の位置に整復したところです。まだ腫れていますが数日以内に目立たなくなります。

— posted by shimoe-s at 07:24 pm  

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