トラバサミID:1228559526-

トラバサミに後肢を挟まれた猫が来院しました。話を聞くと1週間前に外出して戻って来ず、先ほど鉄のトラバサミを付けたまま瀕死の状態で帰って来たので直ぐに連れて来たとのこと。すでに後肢は壊死しており悪臭を放っています。トラバサミを外すのに私の力では無理で、万力を使用してやっと外すことができました。脱水がひどく全身状態が悪い為、入院点滴となりました。入院後やむおえず後肢付けねより切断となりましたが、処置後、食欲元気も出て退院となりました。この寒空の元、痛みと空腹に耐え、最後の力をふりしぼってトラバサミの鎖を千切り、家族の元へたどり着いたことに思いをはせると切なくなる出来事でした。トラバサミは狩猟に使う“わな”の一つで、わなの中央に足が乗るとバネ仕掛けにより金属板が合わさり骨を粉砕するほど強く挟み込む物です。丹誠込めた野菜や果樹を害獣から守るために設置されたのかも知れませんが、トラバサミでの捕獲を含め鳥獣捕獲は狩猟免許と捕獲許可が必要ですし、誰が仕掛けたか判るように標識を付けなければなりません。市街地で犬猫を捕らえる意図で仕掛けられたものは、動物愛護法違反にもなります。呉々もこのような危険な装置は使わないでいただきたく今回アップしてみました。
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— posted by shimoe-s at 07:32 pm  

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