クローン技術あれこれID:1226215437-

クローン技術とは、同じ遺伝的特徴を持つ子を人工的に生み出すことを指しますが、それには二つの方法があります。受精後発生初期の細胞を使う方法と皮膚や筋肉など成体の体細胞を使う方法です。これらは今まで生きた細胞を使っていたのですが、このたび冷凍死骸のマウスの脳からクローンマウスを作ることに成功したと発表されました。非常に驚きです。死亡した動物の細胞核(DNA)は壊れていて?遺伝情報を失っていると思っていたからです。これが応用されれば、凍土から発掘されたマンモスなどの絶滅動物の復活にもつながるとされていますが...(まさに輪廻転生でしょうか)。クローン技術は高い倫理観と安全性についてもっともっと研究されねばなりませんが、移植臓器とか食料の安定供給など目前の必要性に迫られているのも現実です。動物診療を考えた場合、人間と同様、犬の腫瘍疾患(癌)が増え頭を悩ませている現状です。(遺伝子関連技術で診断、治療薬が開発されてはいますが)。癌になった犬を治療するよりも、癌になりにくい犬をこのクローン技術の応用で作る方が良いのではと、最近、フッと思ったりもします。話は逸れますが、姿形にとらわれた最近流行の犬を追い求めるのではなく、丈夫な健康な雑種犬を見直してみるのも遺伝学的にも正解かも知れません。色んな環境汚染物質に取り囲まれ生活している私たち、動物たち、汚染社会に適応する体に進化するしかないのでしょうか。
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— posted by shimoe-s at 04:23 pm  

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